PERの考え方

PERとは、

株価収益率、Price Earnings Ratio

PER = 株価 ÷ 1株当たり純利益
PER = 時価総額 ÷ 純利益

<例> 株価が 1,000円で、1株当たりの純利益が 100円なら、PERは 10倍。
<例> 時価総額が 100億円で、純利益が 10億円なら、PERは 10倍。
時価総額 = 株価 × 発行済株式数。株価は言い換えてみると「 1株当たり時価総額」

基準は、20倍。
20年分の利益で株価(時価総額)の価値を取り返せるということ。
1/20倍 = 0.05で、1年で5%の利益リターンとみなせる。
ちなみに、もし配当性向50%なら 5% × 50% = 2.5%が配当利回りになる。

配当性向とは、

配当性向[%] = 1株当たり配当額 ÷ 1株当たり純利益 × 100

できたら PER12で8.33%のリターン、配当利回り 4.17%を求めたい。が!
PERはあくまで目安で、投資の目的に応じて銘柄に期待するPERは変化する。
(4%ほどなのは他の金融商品と比較して株式に期待したいもの)

安定銘柄であれば PER10(≒配当5%期待)、
成長銘柄であれば PER30(≒利益成長3倍期待)など臨機応変に見方を変える。
(もし来期の利益が3倍になるのなら、PERは30が10に下がるので先行して買われる)

地合い(マクロ的経済)の暴落等で、PER30の銘柄の株価は簡単に3分の1になるとも言える。
だが来期の利益が確実に3倍となるならPER10で株価が3分の1の安値で放置されることは無く
地合いが戻ればまたPER30へ、理論的には株価は上昇する。

ざっくり言えば、
「 PERは将来利益に対する株価の高低の目安として使える指標 」


1株当たり純利益とは、

EPS = Earning Per Share

1株当たり純利益 = 純利益 ÷ 発行済株式数

純利益とは、

売上総利益(粗利) = 売上 – 売上原価
営業利益  = 売上総利益 – 販売費及び一般管理費
経常利益  = 営業利益 – 営業外収益 – 営業外費用
税引前利益 = 経常利益 + 特別利益 – 特別損失
純利益   = 税引前利益 – 税金

期ズレ、減価償却、のれん代、減損処理、など帳簿上での操作で純利益は「作られる」ので
確実ではないと心得ておく。

発行済株式数とは、

発行済株式数(≒上場株式数) = 総株式数 – 優先株式数
特定株(≒自己株式) = 役員等保有株 + 自社保有株 + 関係会社持分など
浮動株 = 総株式数 – 特定株
潜在株式数 = 普通株式(≒発行済株式数) + ストックオプション行使分、株式転換行使分など(潜在分)

発行済株式数 = 特定株 + 浮動株 + 潜在分
このうち基本的には市場で取引される「浮動株」で株価(=時価総額)が決まっている。

発行済株式数の一部分の需給で株価は動いている、また「動かされている」


債権、株式の種類

優先債(シニア債)
担保付社債(一般担保付社債、物上担保付社債)
(保証付債券)
普通債 SB
劣後債(ジュニア債)
永久劣後債

新株予約権付社債(旧 転換社債、ワラント債) CB

優先株(無議決権株式) ≒優先出資証券
取得請求権付株式(転換予約権付株式、義務償還株式)
普通株
劣後株(後配株)


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